腎臓で尿が作られてから排泄されるまでの通り道を尿路といいます。尿路結石とは、この通り道にかたまり(結石)ができた状態で、痛みや血尿、発熱、腎臓の機能の低下をもたらします。30~50代の男性や閉経後の女性に多くみられ、日本人の約10人に1人が一生のうちにこの病気にかかると言われています。

【原因】

結石ができる原因はさまざまです。結石の成分であるカルシウムやシュウ酸、尿酸などの濃度が高くなったり、結石ができるのを防いでくれる成分が少なくなると結石ができます。また、尿の通り道に異常があると、尿の流れが悪くなり結石ができやすくなります。さらに、水分不足、たんぱく質やプリン体の多い食事、寝たきり、尿路感染などが原因としてあげられます。

【症状】

腎臓に結石ができても無症状であることが多いため、健診でたまたま見つかることもあります。しかし、結石が腎臓から尿の通り道に移動して、尿の流れが悪くなったり尿の出口を塞いでしまったりすると、腰やお腹に突然激しい痛みが現れます。痛みは夜間や早朝に起こることが多く、2~4時間続きます。また、結石による刺激によって血尿や頻尿、残尿感などが現れることもあります。

【検査】

まずは痛みの症状について問診し、尿検査で血尿や尿路感染があるかを調べます。次にエコー検査やレントゲン検査、CT検査などで結石の場所や大きさなどを見ます。また、血液検査で腎機能やカルシウム値、リン値、尿酸値、ホルモンの異常などを調べます。

【治療】

症状がなく、尿の通り道を塞いだり尿路感染症を起こしたりしない小さな結石は、通常治療の必要はありません。十分に水分をとって尿量を増やすことで、結石が自然に出ていくのを促します。必要に応じて、結石を出しやすくする薬を使用します。結石が大きい場合などには結石を砕いて取り除くような手術をします。

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