尿が近くなった、排尿の後に痛みを感じる、尿が濁っている・・・このような症状があったら、膀胱炎を疑います。膀胱炎は、細菌が尿道から侵入し、尿をためている「膀胱」が炎症を起こす病気です。

女性の方が男性より尿道が短く、細菌が膀胱にたどり着きやすいため、女性に多い病気です。

【原因】

ほとんどの場合は細菌感染で、大腸菌が尿道から膀胱に入って増殖することで起こります。疲れやストレスがたまっているときなど、体の抵抗力が落ちていると起こりやすくなります。

【症状】

尿意を感じてトイレに行く回数が増えます。症状が強い時は10分前後の間隔でトイレに行きたくなることもありますが、1回で出る量は少なくなります。さらに、排尿の終わり頃に痛みを感じる、排尿してもすっきりしない、尿に血が混じる、尿が濁る、などの症状も挙げられます。

【検査】

膀胱炎疑いがある場合、尿検査で尿の中の白血球や細菌の数、潜血反応などを調べます。院内で検査ができるため、当日の診察で結果説明が可能です。

【治療】

飲み薬の抗生剤を処方します。症状は3~4日で良くなることが多いです。猪苓(ちょれい)湯(とう)という漢方薬を用いることもあります。膀胱に尿がたまっている時間が長いと細菌が増殖しやすくなるため、十分な水分摂取を心がけて尿量を増やすようにしましょう。

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