<尿検査で分かること>

腎臓病、膀胱・尿管・尿道の病気、血液の病気や心臓病、代謝の異常などを調べることができます。

院内で検査をして、当日に結果を説明できるもの

検査項目 基準値 説明
GLU(ブドウ糖) 尿中に糖が排出されたときに陽性と判定されます。
BIL(ビリルビン) 肝臓系の病気が考えられます。
KET(ケトン体) 胃腸の吸収トラブルや、糖尿病や甲状腺の病気の可能性があります。また、飢餓状態や激しい運動の後に陽性となることがあります。
SG(比重) 1.003~1.030 尿中の水分量によって変わります。そのため、水分摂取量によっても変動します。
OB(潜血) 腎臓の病気や泌尿器系の病気が考えられます。
pH 4.6~8.0 下痢や嘔吐、食事内容で変動します。
PRO(タンパク質) 泌尿器や腎臓の病気が考えられます。ただし正常の場合でも陽性になることがあります。
URO
(ウロビリノーゲン)
1.0 肝臓系の病気が考えられます。
NIT(亜硝酸塩) 細菌感染で陽性になります。
WBC(白血球) 腎臓の病気や尿路系に炎症がある可能性があります。
ウロバルブテスト 尿路感染症や泌尿器系の炎症があると陽性になります。

<尿に血が混じっていると言われたら?>

尿を作っている腎臓、尿をためる膀胱、尿の通り道である尿管や尿道などに潜んでいる病気からの出血が考えられます。

血尿には、目で見て明らかに血尿だと分かる場合と、見た目では分からず尿検査で初めて分かる場合があります。

一時的に出ていただけなのか、病気が原因なのかを調べます。必要に応じて、朝起きて一番の尿で詳しい検査をしたり、尿沈渣検査で赤血球の数や形を調べます。

<尿にたんぱくが出ていると言われたら?>

腎臓や尿管などの異常が考えられます。

血液中の不要な物質は、腎臓でろ過されて尿中に排泄されます。正常であれば、体にとって必要なたんぱく質はほとんど再吸収されて血液中に戻りますが、腎臓に異常があるとたんぱく質が尿中に排泄されてしまうことがあります。

ただ、激しい運動や発熱、ストレスなどでもたんぱく尿が見られることがあります。病気によるものなのか一時的に出ているだけなのかを調べるために詳しい検査を行います。

<尿に糖が出ていると言われたら?>

糖尿病や甲状腺機能亢進症が考えられます。

血糖値がある値(おおよそ160~180mg/dl)を超えると、糖が腎臓で再吸収しきれなくなり尿中に出てきます。

血糖値が高くなくても、尿糖が出る場合があり、腎性糖尿といいますが、これは問題ありません。

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