病気について

Q. 高齢者の方に有効な情報(心臓疾患・内分泌疾患などに関して)教えてください。
A. 肺疾患(POCD)、心不全、糖尿病、高血圧症、などの基礎疾患を有する方は重篤化しやすいと言われています。そのため、十分に加療を受け安定化させることが必要です
Q. 受診時に注意した方が良い事などはありますか?
高齢者の特徴として不特定の訴えが多く、訴えの表現も的確でないことが多く、うまく解釈する必要があります。所見についても普段と違うなと思うことはすべて所見になりますので医師に伝えるようにしましょう。
Q. 糖尿病の方、また予備軍の方の食生活について教えてください。
A. 糖尿病学会のHP、食品交換表等が参考になりますので、参照ください。 https://www.dm-town.com/therapy/diet/diet_001/
Q. 認知症の方の対応等パンフレットがあれば欲しいです。(周辺症状の対応について)
A.厚生労働省のガイドラインがありますのでご参照ください。また、当院院長が専門ですのでお気軽にご相談ください。https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000212396.pdf
Q. 関節の痛みを訴える利用者が多いのでその対応で有効なものはありますか?
A.関節疾患により痛みの兆候が異なるので、一度整形外科専門医に相談してください。
Q. 食事制限の必要な病気はありますか?
A. ①糖尿病②CKD慢性腎臓病③心疾患④脳疾患などが該当します。各々食事療法のガイドラインをチェックしてして参照してください。 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002uo5n-att/2r9852000002uv5l.pdf
Q. パーキンソン病の新しい資料集や薬の情報を教えてください。
COPDなどの肺の基礎疾患のある方は重篤化しやすいことが報告されています。
Q. 幻視や暴言等に日々対応されている介護職に対してケアマネとして伝える事は?
A. 幻覚に関しては否定せず聞き入れ、言われたことをオウム返しにすると落ち着くことが多いです。また認知症の薬の影響でこのような症状が出ていることもあるので主治医に聞いてみるとよいことがあります。また特に男性には社会的役割がなくなり自分の存在意義が見いだせない方が多くいます。施設内のレクやイベント事で役割を持たせてあげるとよいことが多いです。このようなことを踏まえてお伝え頂くと助かります。
Q. 検温時37.0℃~37.8℃と高い人がいて平熱が高いと言われるが異常はないのでしょうか?(低いときには36.0℃台のこともある)
まずは日常時間帯(朝昼夕)の体温維持をチェックしてください。呼吸器症状もなく平熱が高いなら特に心配不要です。他に発熱の原因がないなら心配不要です。https://www.terumo-taion.jp/terumo/report/18.html
Q. 手洗いについて
Q. 入居者がデイに行くが、利用中止にするのも認知症や運動面に影響が大きいのではと心配です。
施設内で実施可能な運動や体操、ストレッチなどをするだけでも効果がありますのでぜひトライしてください。(3密を回避して感染対策をしっかりしながら進めて下さい)
Q. 糖尿病(予備軍)の方のプロテイン摂取は問題ないでしょうか?(1杯あたりたんぱく質25g)
予備軍であれば特に問題ないですが、長期・過剰摂取は控えて下さい。
Q. 糖新生の働きでたんぱく質の摂取を控えた方が良いのか心配です。
糖新生は脳がグルコースしか使えないことから血糖値を維持するために必要な働きです。決して過度に行われるわけではありませんので、たんぱく質の制限をする必要はありません。

食事に関して

Q. 外部医療機関へ定期的に受診されている方への対応方法を教えてください。
A. 外部医療機関の主治医の対応を仰いでいただくのがよろしいかと思います。
Q. 少しずつ食事が摂れなくなってきている方への対応、食事が摂れなくなってきた方のご家族へどういう食事をどのように介助すれば摂取できるか伝わりにくく困っています。
食事摂取が低下するとサルコペニア、フレイル(虚弱)などから免疫低下も併発してきますので易感染状態により危険性が増大します。従ってアミノ酸、ミネラル、ビタミン類、電解質の豊富なサプリなどが勧められています。 HPでチェックして個人に合致するものを選択してください。
自宅で過ごしていただく際、ご家族が対応しやすい補助食品等はこちらを参照してください。 https://kaigo.homes.co.jp/qa_article/136/
Q. 糖尿病を患っている方の食事管理はどうしたら良いでしょうか?
A. 管理栄養士の栄養指導を受けていただくことをお勧めします。
Q. 自覚があまりなく、食生活の見直しを伝えても改善されず、好きな物を欲しいだけ食べてしまっていて、どう指導していいか迷う。
トロメリンを使用する場合、各個人に合った濃度が不明確と感じる。
とろみ剤多く使用すると下痢になってしまうがむせが強く減らせない、脱水にもなったことあり、水分量も減らせないが、何か有効なものはありますか?
A.誤嚥性肺炎に注意しながら、ゆっくりと少量ずつ摂取していただくしかないです。(→see トロメリンなど)ケースbyケースなのでそういうときこそ、管理栄養士に相談してください。
https://www.caremanagement.jp/?action_contents_meal=true&page=03p3
 
Q. 認知症高齢者で著しい体重減少のある人、カロリーアップして対応しても効果のない時どうしたら良いでしょうか。
A. 他の疾患を考慮して下さい。カロリーUPのみでなく、3大栄養素・電解質・ミネラル・微量元素などの摂取状況も考慮し、それでもだめなら管理栄養士に一度相談して下さい。
Q. 食欲なく、他者の1食分を1日3食で摂取 家族は高カロリー食品の導入に興味なく体力的に運動に取り組むことが難しい方がいる
A. 食事量や運動量は人により様々ですのでいつもと変わらない時は問題ないケースが多いです。しかし急に食べられなくなった、動けなくなった時は注意が必要ですし、うつ病や認知能力の悪化であることもありますので、主治医にも相談なさると良いと思います。
Q. 喜んでもらえる食物繊維多めのレシピがあれば欲しい
Q. 利用者に提供している食事の塩分が多いと感じます。
施設では出来合いのものを調理して提供していることも多く個々の病状にあわせた食事は難しいケースがあるということも聞きます。しかし実際は高血圧、心不全、浮腫などで減塩が必要な方は多く、減塩醤油を置いたり、味噌汁は薄めて提供する、漬物を半分にするなど提供時にできる工夫はあると思います。

コロナに関して

Q. 新型コロナウィルスは空気中に漂っていて、他県から入り込んで来る可能性はありますか?
A. エアロゾル中で生存時間は約3時間程度ですので心配はいりません。痰吸引する際はエアロゾルが発生しやすいので、ガウンを着て感染対策をしましょう。
Q. 独居の方、独身の子供さんと2人暮らし等の利用者が症状が出てしまったときどうしたら良いでしょうか?
事前にかかりつけ医あるいは専門医に十分に相談しておいて下さい。
Q. 利用を控えていただくタイミングを教えてください。(今は37.5℃以上の発熱は自宅待機)
A. 利用者さんのご家族の健康状況についてもリアルタイムに詳細にお聞きいただくことが重要です。
Q. 今後どうなるのか不安。収束の目処が立たず不安、精神的に疲れがあります。
A.その通りです。が来年早々にはワクチンが完成すると言われていますので、コロナに感染しないように上手に共存することが重要です。3密には要注意を!メンタル的に疲弊したら適度な運動、テレビで会話、リモート会話などによる他人とのコミュニケ-ションを大切にして下さい。日本では現在4種類の候補薬を使用し、研究を勧めていますのでもう少し待って下さい。来年にはワクチンが完成すると思われます。
Q. 家族に発熱者がいれば、職員は休むようにしていますが、利用者のご家族の健康状態までは把握していないので感染源が持ち込まれないか心配です。
A.検温だけでなく、渡航歴、流行地への移動状況などの踏まえて入館してもらう程度の対策は必要かと思います。また、居住スペースやフロアには入らず、面会室のようなものを使用して面会頂いてもよいかと思います。施設入所者の場合、自身がコロナを拾ってくることは考えにくく、職員や家族から持ち込まれるケースがほとんどです。家族にも説明をしっかりして、感染リテラシーを持って頂く必要があります。
Q. サービス事業所の場合、大勢が触れる場所でも消毒は1日1~2回で良いでしょうか?
A. 少なくとも3回はお願いします。
Q. 症状がなく発症を感じず、街を歩いている人がいるのではないか不安です。(市中感染)
A. 確かにその通りで、厚労省感染対策班、クラスター班でも問題になっています。そのような方々がクラスターになりやすいので3密には気をつけるようにしましょう。
Q. 37.5℃以上に発熱が見られた際の正しい対応を教えてください。(高齢者の方を4.5日自宅で様子を見ることは難しい場合が多いが、熱が出るとデイやショートなど利用することが出来ないのが現状)
A. 厚労省の指針に準じるしか現状は難しいと思いますが、判断に苦慮する場合はかかりつけ医に相談してください。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
Q. 症状が軽微な方の特徴、集団での感染心配なので、分かっている特徴を教えてください。
A. ①味覚障害②嗅覚障害などの有無のチェックをしてください。
Q. 手洗い、マスク不要不急の外出の自粛以外の予防方法はありますか?
A. ①3密回避②免疫力を高めること③適度な睡眠④適度な運動などを積極的に行うこと
Q. 誤嚥性肺炎を繰り返している方はコロナに感染しやすですか?同じ空間にいても感染しない方、する方の大きな違いは何でしょう?。
A. 繰り返す誤嚥性肺炎との直接の因果関係は報告されていませんが、過去に肺疾患の既往のある方(含む肺炎、COPD)は感染後重篤化、重症化するケースが多いと報告されています。
Q. 医療従事者の家族は症状がなくても二次感染の不安が続きます。MFCでは医師やスタッフの家族に対してどのように説明していますか
A. 現時点での対応は厚労省指針やQ&Aを参照、参考にするしかないと思います。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
Q. 袋井市内の医師がどのような対応をしてくださるのか、相談にのっていただけるのでしょうか?
A. 定期訪問診療を受けている方は、まずは主治医に相談し指示を受けて下さい。
Q. 熱が37.0℃以上の場合が続いたときもコロナを疑った方が良いか?
A. コロナは熱や風邪症状のケースも多く、体温だけで判断することは不可能です。しかし実際はコロナ以外のかぜ,肺炎や尿路感染であるケースがほとんどです。周囲の流行状況にもよりますが積極的に疑う必要がないことが多いでしょう。

その他

Q. 一時的に意識消失(失神)がある利用者さんが意識が戻った後、行った方が良いことを教えてください。
A. ①まずはバイタルサインのチェック(意識レベル含む) ②頭部打撲と外傷の検索 ③直前にストレスの多いことがあったか、排尿排便があったかの確認(迷走神経反射)
Q. 非接触式体温計(前額部で測定)数値にばらつきがあり、測定が正確か不安です。
3回測定して平均値を活用してください。(少し時間を変えてください)
Q. 非接触式体温計で前額部以外でも正確に測定出来る部位はありますか?
A. 主に前額部での代用体温が原則ですので準じてください。
Q. 痩せている高齢者の正確な体温測定の方法で悩んでいます。また、平熱が高い人の発熱の数値はどのように判断したら良いですか?
A.脇で測る時は空洞ができると正確に測れないことが多いので、なるべく脇下に体温計があたるように差し込み、測定中は手を離さないようにすると良いと思います。しかし密を避けるという観点からも日々の検温でそこまで精密な測定が必要でないことも多いと思いますので非接触型の体温計を使うことも有用と思います。 https://www.terumo-taion.jp/terumo/report/18.html
Q. アルコール不足で次亜塩素酸ナトリウム水溶液を手指消毒に使用する店が増えていますが、皮膚に問題はありませんか?
A.エビデンスもあるので代用可能です。皮膚への副作用もほとんどありません。
Q. アルコールによる消毒か、次亜塩素酸による消毒、どちらが有効ですか?
A. アルコール消毒が原則ですが、次亜塩素酸の有効性も報告されていますのでなければ代用してください。
Q. 換気を行っているが、次亜塩素酸の噴霧器なども活用した方が良いですか?

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